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朗読会

昨日の夜、朗読会に行ってきました。読書が好きというわけでもないというか、社会人になってから、仕事が忙しかったり、仕事などで毎日ずっと文章を読まないといけなかったので、暇なときにまで文章を読むのがいやで、特に小説などは読んだことがなかったくらいです。でも地元の気になる作家さんの朗読会だったので、ちょっと行ってみました。

場所はとってもうら寂しい地区にある飲み屋さんの地下。有名な作家でもないので、朗読会とかいっても、客私一人ってこともあり、お前みたいなドイツ語もちゃんとわからない客一人のために読まないといけないのかよと思われてもいやだと心配になり、同居人も誘ってでかけました。でも20人くらいお客さんは居たようです。

朗読は聞き取りやすくてよかったです。一生懸命聞こうと思うと、なんだか、リスニングの試験のときのような気分になりましたが、難しい単語などなく全部理解できてもいいはずなのに、理解できないのはなんでだろうと自分のドイツ語理解力のなさを反省させられました。

あとブラックジョークが多くて、しかも、ドイツ人かドイツに何十年も住んでないと理解できないようなネタが使われていて、みんな笑ってるけど、私ひとり笑えないのがつらかったです。もっとドイツ語の本や新聞を読んでドイツ語も上達して、さらに、いろんな知識も増えたら、こういう場でもドイツ人と一緒になって笑えるのかなあと思ったり。

この作家さんは私がよく通っていた図書館の受付で数年前まで働いていたのです。当時は他の受付の人と比べると、結構無愛想で不親切な人というイメージがあったのです。というのも、他の受付の人なら、私が本を返却に行くと、まだ借りてる本で、数日後に返却しないといけない本などがあると、「あさって返却しなくてはいけない本が2冊ありますよ」と教えてくれるのですが、この人絶対教えてくれない、それどころか、聞いても、知らないというだけです。返却期限日までに返却しないと1冊につき2ユーロの罰金を払わないといけないし、何十冊も借りてるときにはうっかり1冊くらい返却忘れてしまうこともあるので、受付でついでに教えてくれるのは本当に助かるのですが、この人だけは不親切。きっとうっかり忘れて罰金払ったときもこの人が教えてくれなかったからかもと、ちょっと腹が立って、「他の人はみんな、ちゃんと残りの本の返却日教えてくれます」と言ってやったこともあるくらい、ちょっと感じ悪い人でした。でも、朗読会で聴いた文章から推測して、この作家の書いた本は小説じゃないし、ドイツ語がよく理解できたら、笑えて暇つぶしになるおもしろい本だと思ったので、図書館やめて、作家に専念したのは、正解だったなと心の中で、えらそうに思ってしまいました。

それにしても、朗読会って読書が好きでない私には面白くないと思っていましたが、行ってみると結構面白いです。自分で本読むより楽だし、読み方が上手だと聞き取りやすいしおもしろいし、その本読んでみようかなという気持ちにもなるので、たまに朗読会行ってみてもいいかも、って思いました。

by rudern | 2013-04-03 23:33 | おでかけ | Comments(4)

Commented by ぐりこ at 2013-04-04 03:11 x
朗読会というのがあるんですね。知りませんでした。
でも本屋さんでは朗読?CDが沢山売られているのをみます。
これもドイツの文化なのでしょうか。
rudernさんは図書館通いもされて勉強家ですね。頭が下がります。
私はまだまだ努力が足りないなと思いました。
Commented by nananananohana at 2013-04-04 03:15
こんにちは^^

へぇ!朗読会ですか!
それはとっても興味のあるお話しです~。
こういった会があるとは、初めて知りました^^

それにしても、以前通っていらした図書館で働いていた方の本を、今こうやって耳にする…偶然なのですか?
Commented by rudern at 2013-04-04 22:32
ぐりこさん
確かに本屋さんに朗読CDたくさん売っていますよね。あまりに目立ったので、ドイツに来て1年目にリスニングの勉強のためにと一枚朗読CD買いましたが、ほとんど聞いていません。
先日会った友達の80歳くらいの義理のお母さんが目が悪くなって本が読みにくくなったので、朗読CDがいいとか言ってました。お年寄り向けなのかもしれないです。
図書館は仕方なく毎日通っていたのです。家では全然勉強しないので、、、。でも図書館まで歩いて5分のところに引越ししたとたんにあまり行かなくなりました。
Commented by rudern at 2013-04-04 22:39
nanohanaさん
私、出不精のくせに、家で街の情報誌しっかり目を通して、いろんな行事チェックしてるんです。朗読会結構ありましたよ。
先週、買い物するために街をぶらぶらしてたら、2回もこの作家さんとすれ違ったんですよ。そしたら、その翌日、町の情報誌にこの人の朗読会のことが載ってて、これって朗読会に行けってことなのかと思ったんです。ちょっとした偶然を天の声かと勘違いするタイプなんです、私。たぶん、この作家さん、本を売るために朗読会をいろんなところで行ったり、情報誌に記事を書いてもらったりと、しっかり営業活動されてるから、やたらと目に留まったんだと思います。